2022-08-07 ふたりでお留守番
ストレッチクラスを終えてからカチューシャにご飯をあげに行く。どうしても見てもらいながら食べたいようで、器にたくさん残っているのに「ご飯もらってないよーー」という顔で鳴く。ひとしきり一緒に過ごすと満足したのか窓から飛び出て、隣の生け垣へ消えてゆく。
こういう時も私が先に立ち去るのは許さない。「行かないで」と目をさんかくにして抗議してくるか、小さくて丸い手をぴんと伸ばして足首に取りすがってくる。たまにちょっとだけ噛む(ズボンや靴を狙って。皮膚を噛もうとはしない)。
自分が満足してから、自分の方から立ち去りたいのだ。
去年切り損ねたイチジクの木がものすごい大きさになっていて地面に濃い影を落としていたので枝先を切り落としてもらった。
どこからともなくカチューシャが帰ってきて、遠巻きにその作業を見ている。竹やぶの涼しいところに寝転んで満足げに目を閉じている。別に直接遊んでもらえなくてもいいんだね。側にいるだけで安心するのだろう。
この上なく美しい姿をしているのに、砂や藁の上に転がって体をこすりつけるので、つやつやの毛がすぐくすんでしまう。いつの間にかまたきれいに舐めとって、つやつやに戻っている。